長期経営計画2030における社会価値向上戦略の軸として、2020年に、当社グループが注力するべき4つのサステナビリティ重要テーマを定め、取り組みを推進してきました。
当社を取り巻く自然環境と社会環境の変化を受けて、2023年7月から2024年2月にかけて、バックキャストの手法によりマテリアリティとサステナビリティ重要テーマの改定を実施し、事業との相関性の明確化を図りました。
以下を踏まえ、当社グループに関係の深い社会課題を抽出
重要テーマ見直しの方向性について、当社グループ内セクションおよび社外のステークホルダー、合計60者強と意見交換を実施。社外ステークホルダーからは、当社グループの成長ストーリーとESG施策の相関性、およびそれらがどう本業を後押しするかのストーリーを求める声が多くあがりました。グループ内のステークホルダーからは、当社事業とESG施策の親和性の訴求、特にコア事業である不動産開発・運営管理を通じた社会への価値提供の可視化に関する意見が得られました。
Step1、Step2を踏まえ、抽出された当社に関係性の深い社会課題群を、「当社グループを取り巻く社会へのインパクト」「当社グループの成長へのインパクト」の2軸によりマッピング、優先順位付けし、それぞれの軸において特にインパクトが大きいと評価した項目を重要課題(マテリアリティ)と特定しました。
Step3で特定した重要課題を類似項目でグルーピングし、まちとサービス、地球環境、人の尊重、価値の創造の4つのグループに整理し「三菱地所グループと社会の持続可能性 4つの重要テーマ」を定めました。
サステナビリティ委員会、取締役会における討議を経て、経営陣により重要テーマおよびマテリアリティの妥当性を評価しました。今後はこの重要テーマおよび各テーマにおけるマテリアリティに基づき、事業を通じた社会へのインパクト評価を定期的に行い、PDCAにより取り組みを推進していきます。