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Sustainability Activities (ESG) サステナビリティ活動(ESG)

社会貢献活動・コミュニティ支援

★方針・考え方

 
社会(S)

社会貢献活動・コミュニティ支援

方針・考え方

三菱地所グループでは、「三菱地所グループ基本使命」において、“まちづくりを通じた真に価値ある社会の実現”を定めており、基本使命の実現にあたり実行すべき内容として「三菱地所グループ行動憲章」を定め、行動憲章に定める“私たちのありたい姿、周囲から求められる姿、これらを生み出すための姿”を実現するための具体的な行動の基準を示すガイドラインとして「三菱地所グループ行動指針」を定めています。行動指針においてはサステナビリティの実現を定め、健全な事業活動を通じて長期的な価値を生み出すことにより、企業価値の持続的な向上と社会の持続的な発展、地球環境の保全に努めています。

併せて、1994年に制定した社会貢献活動理念を、社会的課題の変化や当社グループ全体としての取り組みの必要性などの観点から見直し、2008年4月に「三菱地所グループ社会貢献活動基本方針」を策定しました。活動の実践にあたっては、各グループ会社において事業を行ううえでも、基本方針に沿って実施しています。

また、事業を行ううえでも「三菱地所グループ社会貢献活動基本方針」で掲げる重点分野「地域社会との共生」「文化・芸術支援」「環境保全」「社会福祉」の観点を意識し、かつNGOとの協働や各種団体への加盟を行い、コミュニティへの社会貢献や金銭的援助(コミュニティ投資)なども実施しています。

三菱地所グループ社会貢献活動基本方針

  • 1.社会的課題の解決と自らの成長
    良き企業市民として社会的課題の解決を目指し、活動を通して自らも成長をはかります。
  • 2.三菱地所グループらしい活動の展開
    事業領域の内外において、経営資源を生かした、三菱地所グループらしい特色ある社会貢献活動を展開します。
  • 3.社会との連携
    対等、信頼、対話を基本として、さまざまな団体と連携して、透明でフェアな活動に努めます。
  • 4.重点分野
    「地域社会との共生」「文化・芸術支援」「環境保全」「社会福祉」を重点分野として取り組みます。

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★目標と実績

目標と実績

三菱地所グループでは、長期経営計画2030において、事業を通じた価値提供の視点として、時代が抱える社会課題への解決策の提供「サステナビリティ」を掲げ、これを実現していくために「三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030」を策定。4つの重要テーマ「1. Environment」「2. Diversity & Inclusion」「3. Innovation」「4. Resilience」で掲げる方針や目標の達成を目指しています。

当社グループの社会貢献活動においても、これらの重要テーマを踏まえ取り組みを進めていきます。「三菱地所グループ社会貢献活動基本方針」で掲げる4つの重点分野「地域社会との共生」「文化・芸術支援」「環境保全」「社会福祉」において、自主的な活動のほか、NGO、NPOや官民等さまざまなステークホルダーとの連携、協働によるエリアの価値向上や経済効果の創出に取り組むほか、各種団体への加盟や協賛を通じた社会課題解決にも貢献していきます。

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★社員のボランティア支援制度

社員のボランティア支援制度

三菱地所グループでは、グループ会社を含む社員を対象としたボランティア支援制度の整備など、ボランティア活動に取り組みやすい環境づくりに努めています。

主な制度の概要

制度 概要
ボランティア休暇 ボランティアを行う場合、積立休暇(特別有給休暇)を利用可
ソーシャル・ラーニング 就業時間内のボランティア活動可
ボランティア保険付保 ボランティア活動中の事故を補償する保険を会社が付保(家族も対象)
活動費補助 ボランティア参加費、交通費の一部を会社が補助(家族も対象)
被災地ボランティア交通費補助制度 「災害救助法」が適用される災害に係るボランティア活動を行う際の交通費の一部を会社が補助(家族も対象)
 

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  • 当社グループ会社社員も対象とした制度

利用実績については以下をご覧ください。

ESGデータ>S:社会データ>(2)その他数値データ>②ダイバーシティ関連データ>各種制度利用者

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★来街者・テナント就労者の健康・ウェルビーイングに関する取り組み>食を通した“幸せの価値基準”構築の機会提供「EAT&LEAD」

来街者・テナント就労者の健康・ウェルビーイングに関する取り組み

食と農を通じた地域と都市の豊かな関係づくりを目指す
「めぐるめくプロジェクト」

三菱地所(株)は、2025年竣工予定の「(仮称)内神田一丁目計画」において、食や農に関するビジネス・産業支援施設を整備します。その開設に先立ち、三菱地所は、(株)ロフトワーク、(株)シグマクシス、70seeds(株)とともに、これからの食産業や農業・水産・畜産業を担う地域の生産者や加工者などのチャレンジをサポートする「めぐるめくプロジェクト」を始動しています。
プロジェクトを推進する最初の自治体として、2022年9月には宮崎県宮崎市と連携協定を締結しました。食と農に関する企業の成長支援や人材育成、地域と都市の連携などを目指し、協働を深めていきます。さらに活動の場を広げ、2023年3月には、日本各地の地域活性化へのチャレンジを発信するイベント「わたしたちのまちづくりサミット -BEYOND LOCAL-」を秋田県男鹿市で開催しました。全国の食農共創拠点や自治体とのネットワークを広げ、地域を育む生産者と都市で暮らす生活者との交流を促し、豊かな食や社会の構築に寄与していきます。

めぐるめくプロジェクト新しいウィンドウが開きます

食を通した“幸せの価値基準”構築の機会提供「EAT&LEAD」

EAT LEAD - たべる、つながる、生きる、ちから

三菱地所(株)は、都市と食に関する問題に取り組むプロジェクトとして2008年に「食育丸の内」をスタートし、丸の内エリアを拠点に「丸の内シェフズクラブ」※1や「Will Conscious Marunouchi」※2の発足、計200回以上のイベント開催といった「食」に関するさまざまな活動を通じて、生産者、消費者、レストランが共に手を携え、人々が一層、心身共に健康になれる社会づくりを目指し活動してきました。

当社は、今後もより一層「食」を通じて、ひとりひとりが本来的な幸せと成長に向き合える場作りを“リード”し“伴走”をしていきたいという想いから、プロジェクト名称を「EAT&LEAD(イート アンド リード)」とし、再始動します。

「EAT&LEAD」では、3つのACTION「食の感受性を高める」「食の消費について考える力を高める」「応援と成長のサイクルの循環への意識を高める」を基軸に、食と向き合うさまざまなワークショップやプログラムを展開します。

そして、一人ひとりが自身の幸せの尺度を見つめ、自己充実を図るきっかけづくりを行い、より豊かな明日を共に創造していくことを目指します。また、その活動拠点を東京駅日本橋口前に位置するTOKYO TORCH 常盤橋タワー(2021年6月30日竣工)3階のキッチン付きホールスペース「MY Shokudo Hall & Kitchen」とし、食従事者や地域、消費者の間につながりを生みながら、時代に応じて変化する価値観や未開拓な社会課題を捉え、プロジェクトを推進していきます。

  • 丸の内シェフズクラブ:食に関するさまざまな舞台で幅広く活躍している服部 幸應氏を会長に、丸の内エリアに店舗を構えるオーナーシェフたちを中心に、食にまつわる提案・発信をしていくべく、2009年2月に発足した団体。
  • Will Conscious Marunouchi:働く世代の女性にむけて、より充実した明日への選択肢を共に学び、サポートすることを目指したプロジェクト。「まるのうち保健室」調査から得られた情報や声を生かし、街づくりを通じて、さまざまな企業と協創し、女性が健康的に美しく長く働ける社会のためのモデルケースづくりを目指す。

EAT&LEAD新しいウィンドウが開きます

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★働く女性のための「まるのうち保健室」

働く女性のための「まるのうち保健室」

Will Conscious Marunouchi
まるのうち保健室

三菱地所(株)は、働く女性の未来の姿に寄り添うプロジェクト「Will Conscious Marunouchi」 の一環として「まるのうち保健室」を推進しています。丸の内で働く女性の声から生まれた「まるのうち保健室」は、女性特有の心身に影響を与えるPMS、妊娠・出産、更年期など女性自身はもちろん、職場での理解を広める為のヘルスリテラシーの向上や、健康サポートを行う活動です。

この活動を通して働く女性たちが変化するライフステージにおいて選択肢を広げることが出来るよう、女性が働きやすい環境の実現や文化醸成づくりに向け、当社だけでなく、賛同いただく企業と共に取り組むことで、ウェルビーイングな街づくりを推進しています。

取り組み事例① 街としてヘルスリテラシー向上をサポート

「オンラインまるのうち保健室」では、女性特有のヘルスケア等の知識を男女共に学び相互理解を促すためのオンラインセミナーや、相談・カウンセリング窓口を設置し、企業経由並びに一般来街者に向けて広く健康サポートを推進しています。

街としてヘルスリテラシー向上をサポート
街としてヘルスリテラシー向上をサポート

取り組みの事例② 企業が抱える働く女性の健康課題の可視化

現代女性の健康課題解決など女性医療コンサルティングを展開する(株)ファムメディコと当社との共催により、丸の内エリアの企業を中心とした14社が、女性従業員を取り巻く健康や就業環境などをデータにより可視化した施策が「働く女性 健康スコア」です。
当社とファムメディコは、本スコアを活用して企業が抱える女性の課題を見える化し、ソリューションの提案を行う「働く女性 健康スコア 課題抽出サービス」を広く推進していく予定です。

  • 神奈川県立保健福祉大学の協力のもと、疫学調査をベースとした調査項目を開発し、参画企業14社の人事部を介して約3,400名の女性が回答

「まるのうち保健室」新しいウィンドウが開きます

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コミュニティ形成>「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会」を軸とした エリアマネジメント

コミュニティ形成

「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会」を軸とした
エリアマネジメント

大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有地区)の地権者等で組織される(一社)大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(大丸有まちづくり協議会)が2018年7月に設立30周年を迎えました。三菱地所(株)は当会の代表会社を務めています。

1988年7月に前身組織が設立されて以来、30年間にわたって地元地権者や行政対話の中心となり、都市空間の適切かつ効率的な開発と利活用によるまちづくりを目的に、都市空間インフラ整備、サステナブルで災害に強い安全・安心なまちづくりを推進してきました。施設や空間づくりといったハード面にとどまらず、大丸有地区で行われる企業交流イベントや街のにぎわいづくり、エリア内のフラッグ掲出やコミュニティバスの運行支援等ソフト面からのエリアの価値向上を行うため、2002年にNPO法人大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)が設立されました。リガーレでは、丸の内仲通りの道路空間を活用した「アーバンテラス」の管理やイベント調整の他、国際会議等のMICE誘致を目的とした「DMO東京丸の内」等活動の幅を広げています。

また、サステナブルな社会の実現に向けてビジネス創発に取り組む(一社)大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)は、会社でも自宅でもないサードプレイスとして「3×3Lab Future」を運営し、環境・エネルギーをはじめ、地方創生、女性活躍、生物多様性など、さまざまな社会課題をテーマにセミナー、ワークショップを開催しています。そこでは民間企業に加え、行政や大学機関など、業種業態の垣根を越えた多様な人材の交流を生み出すことで、イノベーションの循環を創出しています。

アーバンテラス

大丸有地区の賑わいの軸として存在感を増す丸の内仲通り(左:1967年頃/右:2018年頃)

大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会新しいウィンドウが開きます

リガーレ新しいウィンドウが開きます

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「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」の 社会と繋がる・次世代に繋げる取組み

「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」の
社会と繋がる・次世代に繋げる取組み

「日本全国懸け橋プロジェクト」の第1回「常盤橋・橋洗い」

「日本全国懸け橋プロジェクト」の第1回「常盤橋・橋洗い」

三菱地所(株)が、東京駅日本橋口で開発を進めている「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」(以下、TOKYO TORCHとする)の第1弾プロジェクトとして2021年6月に「常盤橋タワー」が竣工しました。このプロジェクトでは、全街区が完成する2027年度、その先の未来に向けて、5つのキーワード(Sustainable、Socializing、Smart、Sightfeeling、Story)に沿ったさまざまな取り組みを行ってきました。
「よんなな会」と当社が、全国47都道府県の名橋を巡りながら「橋洗い」を実施する「日本全国架け橋プロジェクト」では、「橋洗い」を通じた新たなコミュニティを形成し、そこで生まれた人々の輪が広がりながら日本と地域を明るく元気にすることを目指しました。2018年11月にスタートし、8カ所を巡りました(2019年11月時点)。

  • よんなな会:47都道府県の地方公務員と中央省庁で働く官僚をつなげることで、日本全体を有機的につなげることを目的とした会
「アナザージャパン 第1期セトラーの学生18名」

「アナザージャパン 第1期セトラーの学生18名」

また、まちづくりを通じて「次世代」に資源、モノ、知識、経験、想い、伝え残したいものをつないでいくことをテーマに、次世代を担う皆さんに向けた取り組みとして、2019年に、中学校への出前授業や、燕市立燕東小学校6年生をTOKYO TORCHのプレゼンテーションルームにお迎えし、「子どもと大人の夢交換プログラム」を実施しました。
創業300年を誇る伝統工芸の老舗、(株)中川政七商店(奈良県)との共同プロジェクト「アナザー・ジャパン」が2022年夏に街区内に開業しました。47都道府県を6ブロックに分けた特集地域出身の学生を経営者として採用し、仕入れから接客販売までを一気通貫で行う地域産品専門店です。この経験を通して地域、経営を学び、将来、自分の働く場所として、地元を選択肢の一つにすることで、本当の地方活性化が始まり、日本を元気にする循環の始まりの場所となることを目指しています。

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★「空と土プロジェクト」

「空と土プロジェクト」

空と土プロジェクト

三菱地所グループは、都市と地域がリソースを提供し合って「お互いに元気になる社会」を目指し、2008年に山梨県北杜市のNPO法人「えがおつなげて」と連携して、「空と土プロジェクト」を開始しました。

このプロジェクトでは、自治体と連携して山梨県産木材の活用推進を図っている他、耕作放棄地を社員の力で開墾・復田し、農薬や化学肥料を使わない農法による酒米の生産に取り組んでいます。
2010年からは地域の酒蔵や老舗菓子店と提携して、純米酒「丸の内」や酒粕をつかったカステラ等、力を合わせて収穫した酒米を、多様な形に加工して新たな産品をつくる展開を行なっています。これらの活動や製品は、当社のサステナビリティブランドのシンボルとなっており、様々な場面に活用されています。
2017年度には、プロジェクト設立10年を記念して、収穫された酒米のうち純米酒の原料として基準を満たさないものを有効活用した「純米焼酎『大手町』」を開発しました。この焼酎は、東京農業大学醸造科学科協力のもと、北杜市の市花である「向日葵」から取得した花酵母を使用しています。

毎年の酒米づくりにおいてはグループ社員を対象として田植えや稲刈り等の体験ツアーを実施しており、環境意識の醸成や生物多様性問題への理解を深める等、SDGsの学びの場として進化しながら現在に至っています。

山梨県北杜市増富地区空土ファーム

山梨県北杜市増富地区空土ファーム

萬屋醸造店醸造 純米酒「丸の内」

萬屋醸造店醸造 純米酒「丸の内」

武の井酒造醸造 純米焼酎「大手町」

武の井酒造醸造 純米焼酎「大手町」

株式会社ディ・エフ・エフ

公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会(JPSA) オフィシャルパートナー

公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会(JPSA)
オフィシャルパートナー

JPSA - JAPANESE PARA-SPORTS ASSOCIATION

三菱地所(株)は、2019年4月、(公財)日本障がい者スポーツ協会(Japanese Para-Sports Association、通称「JPSA」)のオフィシャルパートナーになりました。JPSAは、1964年に開催されたパラリンピック東京大会を契機に、日本の身体障がい者スポーツの普及・振興を図る目的で設立された統括組織です。当社グループは、JPSAの「活力ある共生社会の創造」という理念に賛同し、JPSAとともに障がい者スポーツの普及活動に、積極的に取り組んでいきます。また、当社グループ社員も、パラスポーツ大会ボランティアとして運営のサポートに参加する他、観戦を通じて大会を盛り上げていきます。

株式会社ディ・エフ・エフ

貧困層家庭への住居提供

貧困層家庭への住居提供

最貧困層家族への住居提供

TA Realtyは、ボストン市内で増え続けるホームレスの問題解決を目指すNPOのHeading Homeと2021年に提携しました。Heading Homeは、非常に低所得の個人や家族に対して様々な目的で住居を提供するボストン市内最大の事業者の一つで、一時的な避難所を提供するだけでなく、サポート対象者がホームレスになっている原因を理解の上で、ホームレス状態から抜け出すために必要なサポート(ファイナンシャルコーチング、履歴書作成、育児支援等)を行っています。

2021年に行ったボランティアであるHeading Homeの「Up & Out」は、避難所にいた母親と2人の娘が自らの住宅に移ることを支援するもので、TA Realtyのボランティアは家具、装飾品、おもちゃ、掃除道具、食料品といった新居に必要なもの一式を購入し、丸1日かけてアパートの1室の掃除や飾り付けを行いました。本活動によって、経済的負担を軽減するだけでなく、自宅であることを実感できるような環境を整えた上で彼女たちに部屋を引き渡すことができ、彼女たちのホームレス生活を終わらせることができました。

TA Realtyは今後も、Heading Homeとのパートナーシップを深め、私たちが働き、暮らしている街が、より住みやすくなるようにボランティア活動を続けていきます。

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株式会社ディ・エフ・エフ, 三菱地所株式会社

★文化・芸術支援>「三菱一号館美術館」の運営

文化・芸術支援

「三菱一号館美術館」の運営

三菱一号館美術館

三菱地所(株)では、東京・丸の内で、19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主題とする展覧会を年3回開催している「三菱一号館美術館」を運営しています。重厚な赤煉瓦の建物は、1894(明治27)年、三菱が丸の内で初めてのオフィスビルとして建設した「三菱一号館」を2009年に復元したもの。翌年春に開館。日本政府が招聘した英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計によるもので、階段部の手すりの石材など、建設当時に用いられていた部材を一部再利用しています。

三菱一号館美術館外観

Café 1894となった旧銀行営業室

旧銀行営業室(復元)

幅広い人々に開かれた美術館を目指す「MUSEUM for All」プロジェクト

三菱一号館美術館では、2017年から人権週間に合わせ、障がいの有無にかかわらず、お互いに譲り合い、思いやりの心を持って美術作品が与える感動を共有できる環境づくりを目的とした「思いやりウィーク」を実施してきました。2021年12月からは新たに「MUSEUM for All」プロジェクトを立ち上げ、さまざまな方々に美術館を身近に感じていただくことを目的に、本プロジェクトを段階的に行います。

2022年度「MUSEUM for All」プロジェクトの取り組み

  • ローカル5G環境を活かした2つの実証実験を実施。
    ①音声MR(複合現実)鑑賞体験「参加型ボイスストーリー at ヴァロットン展 powered by oto rea」:ウェアラブルスピーカーを使い、視覚障がい者の方にも没入感の高い体験を提供。
    ②360度全周囲を撮影・伝送可能なシステム「JackIn Head」を活用した遠隔鑑賞:参加者同士の双方向コミュニケーションにより、来館が困難な方々にも展覧会をお楽しみいただく可能性を検証。

今後も幅広い人々へ開かれた美術館を目指した活動を続けていきます。

【ご注意】
当館は設備入替および建物メンテナンスにより2023年4月10日から2024年秋頃まで⾧期休館します。今後の「MUSEUM for All」プロジェクトの取り組みにつきましては、確定次第改めてお知らせします。

2022年度「MUSEUM for All」活動報告新しいウィンドウが開きます

三菱一号館美術館新しいウィンドウが開きます

株式会社ディ・エフ・エフ

★ラ・フォル・ジュルネ TOKYO

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO

東京国際フォーラムで開催されるクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」。2005年からスタートしたこの音楽祭は、ゴールデンウイーク(GW)に東京都心で開催される新しいスタイルの音楽祭として定着しており、丸の内エリアの活性化や文化発信に寄与しています。三菱地所(株)は、協賛企業として第1回から参加するとともに、連動するエリアイベントとして、丸ビル・新丸ビルなどの丸の内エリアにて無料クラシックコンサートを開催しています。
エリア全体で音楽の祭典に取り組み、魅力と活気あふれるまちづくりを目指し取り組んできました。
2023年度は、東京国際フォーラムを中心に4年ぶりに開催される「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2023」と連動し、期間中に丸の内エリア内8ヵ所の会場で約60公演の無料クラシックコンサートを実施。2019年には約5万人以上を動員したエリアコンサート。丸の内エリアが4年ぶりにクラシック音楽の音色とともに、テーマであるベートーヴェンの多彩な世界に包み込まれました。丸の内エリアでは、今後もさまざまな文化や芸術のイベント・情報発信を展開し、まちのさらなる活性化を進めてまいります。

2023年度の取り組みは下記をご覧ください。

「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2023 丸の内 エリアコンサート」開催PDF

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★アートアワードトーキョー 丸の内

アートアワードトーキョー 丸の内

「アートアワードトーキョー 丸の内」は、「若手アーティストの才能を発掘・育成、支援していくこと」、「アートを通じて街の活性化に寄与すること」を趣旨として、日本の主要な美術大学・芸術大学・大学院の卒業・修了制作展から厳選した作品を丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)で展示し、今後の活躍が期待される優秀な作家にアワードを授与するものです。2007年のスタート以来、本企画で展示したことをきっかけにチャンスを得て、個展の開催やグループ展への参加など各方面で活躍しているアーティストも誕生し、若手アーティストの登竜門として着実に成果をあげています。三菱地所(株)は、特別協賛として参加し、2012年度から「三菱地所賞」を創設しています。
新しい才能の発掘と活躍の場の創出を目的とするアーティストへの支援活動を継続していきます。

2022年度の取り組みは下記をご覧ください。

「ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2022」開催PDF

藝大アーツイン丸の内

三菱地所(株)と東京藝術大学は、次代を担う新鋭のアーティストを支援するとともに、体感型の各種アートイベントを通じて丸の内エリアを訪れた方々に芸術を楽しんでいただくことを目的として、「藝大アーツイン丸の内」を2007年から開催しています。16回目となる2022年度は、東京藝術大学で研鑽を積み、「三菱地所賞※1」を受賞した12名の新進気鋭の若手アーティストによる受賞記念展示と公演のほか、東京藝術大学の学生が放つ多彩で革新的な発想や技術・知力を広く発信し、様々なアートを楽しんでいただけるイベントとして開催しました。今後も三菱地所は、アート・人・まちを繋ぎ、多くの方にアートを楽しんでいただく機会の創出により、まちの更なる活性化を進めてまいります。

  • 若手芸術家を支援するため、東京藝術大学を優秀な成績で卒業したアーティストの中から、丸の内より発信する文化・芸術の担い手としてふさわしいと認められる者を選考し、授与する賞。本賞は2008年より設けており、本年は美術部門6名、音楽部門6名の12名に授与。

2022年度の取り組みは下記をご覧ください。

「藝大アーツイン丸の内2022」開催PDF

  • 各取り組みについては、新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮し、検温・消毒の実施、出演者・スタッフ同士のソーシャルディスタンス確保、一定人数での会場の入場規制など、十分な対策を行ったうえで実施しております。

交響楽団の支援

三菱地所(株)では、文化・芸術支援の一つとして、1991年より特別支援企業として(公財)NHK交響楽団、1998年より特別会員として(公財)日本フィルハーモニー交響楽団、2007年より後援会員として(公財)東京フィルハーモニー交響楽団を支援しています。

日本におけるアートシーンのプラットフォーマー、MAGUS

三菱地所(株)は、寺田倉庫(株)、(株)TSIホールディングス、東急(株)とコンソーシアムを組成し、2021年3月、アート情報に特化したプラットフォーマーとして、(株)MAGUS(マグアス)を設立しました。アートに関するメディアを通じて人や企業をつなぎ、新しいコミュニティ、新しいアート経済圏の創出を目指します。

日本でも「アート」は時代のキーワードになりつつありますが、経済規模に比較して、依然として国内のアート市場は小さいのが現実です。MAGUSは、世界と日本、買い手と作り手を主体的に結びつけることで、アートをもっと身近な存在とし、企業や個人によるアーティスト支援や作品購入が日常となる社会への変革に貢献します。ビジネスにアートを活用する法人向けコンサルティング・セミナー事業や、アートの多様な楽しさを伝えるメディア事業を展開していきます。

当社では、長年まちづくりにアートを取り入れてきており、アートを教養としてだけでなく、ワーカーのコミュニケーションや気づきの促進、思考の解放、さまざまな価値観の受容につながるものと考えてきました。MAGUSへの出資を通し、今後もまちづくりや開発、顧客との関係強化にアートを活用し、豊かな社会の構築を目指していきます。

MAGUS新しいウィンドウが開きます

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株式会社ディ・エフ・エフ

★社会福祉>まちづくりにおける基本方針・考え方

社会福祉

まちづくりにおける基本方針・考え方

三菱地所グループでは、三菱グループの経営理念である「三菱三綱領」に基づき、「住み・働き・憩う方々に満足いただける、地球環境にも配慮した魅力あふれるまちづくりを通じて、真に価値ある社会の実現に貢献します。」を基本使命として掲げています。

この基本使命のさらなる実現のため、さまざまな方々(国籍、人種、肌の色、言語、宗教、性別、ジェンダー、性的指向、性自認、年齢、政治的・その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、障がい、出生、階級にかかわらず)が、安心・安全に住み、働き、憩うことができるよう、防災やバリアフリー、さらには感染症拡大防止など社会課題を考慮し、都市開発プロジェクト含むまちづくりの開発・運営において、持続可能性を重視しています。

また、多くの方に利用していただけるよう、公共交通機関へのアクセス利便性を考慮した開発立地選定・投資を行い、また利用する方一人ひとりが快適に過ごせるような企画・設計上の配慮を行い、開発・改修などを進めています。

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★「キラキラっとアートコンクール」を通じた障がいのある子どもたちの支援

「キラキラっとアートコンクール」を通じた障がいのある子どもたちの支援

三菱地所(株)では、障がいのある子どもたちの可能性を応援したいとの想いから、絵画コンクール「キラキラっとアートコンクール」を2002年より毎年開催しています。
全応募作品の中から、審査を経て選出する優秀賞作品は、札幌から福岡まで全国9会場で展示されるとともに、優秀賞を含む全応募作品が専用Webサイトで公開されます。2021年度からは「大丸有SDGs ACT5」との連携企画として、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)の就業者・来街者も参加する「マルキューブ審査会」(丸ビル1階)を実施しています。また、優秀賞表彰式は、丸ビルホールに受賞者やご家族等をご招待しての開催から、コロナ禍の新たな様式として2020年度よりオンラインでの開催とし、全国の受賞者がオンライン上で集いました。
本コンクールの特徴として、これまでの応募作品は、さまざまな企業の冊子やカレンダーなどに使用されています。さらに、本コンクールをきっかけに、社会福祉法人東京コロニーが運営するアートライブラリー「アートビリティ」に作家として登録され、活躍の場を広げている人もいます。優秀賞作品展の東京会場では、登録作家の作品展も同時に開催されました。
また、2022年8月はコンクール関連企画として、絵を描く楽しさを体験するワークショップを高松空港と共催し、アートビリティ登録作家を講師に迎え地元の子どもたちと絵画を共同制作しました。完成した作品は高松空港の他、マルキューブ審査会や一部の作品展会場で展示しました。
本コンクールが、障がいのある子どもたちの優れた才能を評価・発掘される機会になるとともに、芸術活動の裾野が力強く広がることを願い、今後も引き続き支援していきます。

  • コンクール協力先である社会福祉法人東京コロニーが1986年4月に設立し、所得支援や社会参加を目的とした障がい者アートライブラリー。現在約200名の作家による約6,000点の作品がストックされ、印刷物等の媒体に貸し出しされています。

キラキラっとアートコンクール新しいウィンドウが開きます

第21回(2022年度)キラキラっとアートコンクール概要

作品募集(7~9月) 応募総数1,006点
審査会(10月) マルキューブ審査会には2日間で299名、オンライン審査(作品画像より投票)には45名が参加
優秀賞作品展(11~2023年2月) 優秀賞50点の作品展を全国9会場(札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・広島・高松・福岡)で開催
表彰式(11月) オンラインで開催。優秀賞受賞者、学校関係者などを視聴に招待し、審査員メッセージや優秀賞作品展会場からの中継、受賞作品の紹介等を行った
審査員 O JUN氏(画家、東京藝術大学名誉教授)
青栁 路子(東京藝術大学准教授、教育研究者)
西田 克也(西田克也デザインオフィス グラフィックデザイナー)
髙橋 宏和(社会福祉法人東京コロニー アートビリティ代表)
吉田 淳一(三菱地所株式会社 執行役社長)
野口 玲一(三菱一号館美術館 上席学芸員)
※肩書は第21回開催時点
トピックス
  • 本コンクールは、公益社団法人企業メセナ協議会よる芸術文化を通じて豊かな社会づくりに資する活動を認定する「This is MECENAT 2022」に認定(8年連続)。
  • コンクール関連企画として、2022年8月、絵を描く楽しさを体験するワークショップを三菱地所と高松空港との共催で開催。アートビリティ登録作家を講師に迎え、地元の子どもたちと絵画を共同制作しました。完成した作品は高松空港の他、マルキューブ審査会や一部の作品展会場で展示しました。
優秀賞作品展(東京会場:丸ビル)

優秀賞作品展(東京会場:丸ビル)

一次審査の様子

一次審査の様子

マルキューブ審査の様子

マルキューブ審査の様子

高松空港ワークショップの様子

高松空港ワークショップの様子

  • 作品展等は、新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮し、検温・消毒の実施、スタッフ同士のソーシャルディスタンス確保、一定人数での会場の入場規制など、十分な対策を行ったうえで開催しました。

障がいのある子どもたちに生演奏を届ける
「三菱地所のShall We コンサート」

三菱地所(株)は、社会貢献活動の重点分野である「文化・芸術支援」「社会福祉」の観点から、外出の機会が限られ生の音楽に触れる機会が少ない特別支援学校の生徒の皆さんを対象に「三菱地所のShall We コンサート(出張コンサート)」を開催しています。このコンサートはプロの音楽家と学校へ訪問し、音楽の楽しさと魅力に触れてもらうとともに、楽器や音楽について学ぶ機会の創出を目的としたものです。2004年度よりスタートし、2022年度は3校で開催、これまでに延べ102回、1万人以上の生徒の皆さんに生の音楽をお届けしています。
コンサートのプログラムは、学校側と話し合って決めており、クラシックだけでなく“ジブリ”や“ディズニー”、学校で習った曲、校歌を演奏することもあります。また、皆で合奏したり、楽器を間近で見られる機会を設けたり、演奏の合間に、曲目や楽器の説明も交えコンサートを進めています。
生徒さんたちは、演奏に合わせて、歌ったり、踊ったり、手拍子をしてリズムをとるなど、それぞれに音楽を感じています。
2022年度は、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)起点にSDGs達成に向けた活動を推進するエリア連携プロジェクト「大丸有SDGs ACT5」において、出張コンサートから派生した「丸の内Shall Weコンサート」を開催。
特別支援学校の生徒約100名を、東京国際フォーラム協力のもと、招待しました。本格的な音楽ホールで、他校の生徒さんとも交流しながら、一緒に音楽を楽しんでいただく、機会となりました。

2022年度出張コンサート開催校

東京都立しいの木特別支援学校
東京都立東久留米特別支援学校
東京都立武蔵台学園

演奏者

  • 日墺文化協会
    (オーボエ・フルート・トランペット・ピアノ)
  • 認定特定非営利活動法人トリトン・アーツ・ネットワーク とことんトン!
    (打楽器トリオ)
出張コンサートの様子
出張コンサートの様子

出張コンサートの様子

2022年度丸の内コンサート招待校

東京都立中野特別支援学校
東京都立板橋特別支援学校

演奏者

  • 認定特定非営利活動法人トリトン・アーツ・ネットワーク TANBRASS
    (トランペット・ホルン・トロンボーン・チューバ・ドラムス)
丸の内コンサートの様子
丸の内コンサートの様子

丸の内コンサートの様子

株式会社ディ・エフ・エフ

途上国の子どもたちに給食を届ける「TABLE FOR TWO」

途上国の子どもたちに給食を届ける「TABLE FOR TWO」

TABLE FOR TWO
ブロンズパートナー

三菱地所(株)本社内の社員食堂(SPARKLE)では、2018 年より開発途上国の子どもたちを支援するプログラム「TABLE FOR TWO」に参加し、対象の飲料およびランチメニューの購入を通じて、三菱地所グループ社員に社会課題の解決を呼びかけています。

「TABLE FOR TWO」は、(特非)TABLE FOR TWO Internationalによって運営されている、開発途上国と先進国双方の人々の健康を同時に改善することをミッションに掲げる活動です。健康に配慮された対象メニューを購入すると、1食あたり20円が寄付金となり、アフリカやアジアなど開発途上国の子どもたちの学校給食として贈られます。1食分の寄付金が子どもたちの学校給食1食分に相当します。

寄付実績:導入から2023年3月までに、41,007食分、820,140円の寄付を行いました。

なお、TABLE FOR TWOより、当社の2022年の支援に対して、「ブロンズパートナー」として認定いただきました。

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株式会社ディ・エフ・エフ