三菱地所グループは、2019年3月にグループ全体の温室効果ガスの中長期排出削減目標(2019年4月SBTi※1認定済)を策定していますが、SBTiが2021 年10月に発表したネットゼロ新基準(The Net-Zero Standard)に沿った、新たな削減目標を2022年3月に制定しました(2022年6月「SBTi」よりSBTネットゼロ認定取得)。また、2020年1月には、RE100※2への加盟を行い、2050年までに事業で使用する電力を100%再生可能エネルギー化することにコミットしていますが、上記SBTネットゼロ新基準に即した目標の見直しに伴い、再エネ電力比率目標の見直しも行い、2025年度に向けてグループ全体でRE100達成を目指します。
三菱地所グループは、RE100達成に向けて、2021年度より積極的に再エネ電力導入を進め、2022年度は東京都内、横浜市内に所有するほぼすべてのオフィスビル、商業施設※1約50棟のほか、広島市内や仙台市内の所有ビル、施設等での電力の切り替えにより、再エネ電力比率は約50%に達します。当社グループで導入している再エネ電力は、「生グリーン電力」または「トラッキング付FIT非化石証書」を用いてRE100対応としており、かつビルで使用する電力量の全量※2を再エネ由来としているため、対象ビルの入居企業は自社で実質再エネ電力を利用していると認められます。
再エネ導入ビル一覧は以下をご覧ください。
(仮称)大阪市阿倍野区昭和町3丁目計画
(仮称)内神田一丁目計画
三菱地所は、2025年11月末竣工予定の「(仮称)内神田一丁目計画」において、当社の高層テナントオフィスビルで初となる「ZEB Ready(事務所部分)」認証を取得しました。採用する省エネルギー施策は本社ビルで実証実験を行い、エネルギー効率と快適性の両立を確認しています。本物件を皮切りに、今後開発する新築建物では原則ZEB水準の環境性能を目指します。
また、三菱地所レジデンスは、関西で初のZEHマンションとなる賃貸マンション「(仮称)大阪市阿倍野区昭和町3丁目計画」※1を2023年2月に着工しました。本物件は、「ZEH-M Oriented」の基準を満たすとともに、太陽光発電パネルを設置して発電した電力を共用部に使用します。三菱地所レジデンスは「CO2排出量削減戦略」(2022年1月策定)のもと新築分譲・賃貸マンションにてZEH-M Orientedの標準化を進めており、今回の取り組みもその一環となります。今後もグループ総力で建築物の環境負荷軽減を図り、新たな価値提供に取り組んでいきます。
ロジクロスシリーズでは、「ロジクロス海老名」(2020年11月竣工)以降の物件では、原則「BELS※1」を取得する方針としています。2022年11月竣工の「ロジクロス大阪交野」は、「BELS」の最高位である5つ星の評価認証を取得したほか、「ロジクロス座間小松原」(2022年3月竣工)では太陽光パネルにより発電した電力を施設内で使用する自家消費型スキームを活用することにより、三菱地所では初となる「ZEB※2」の認証を取得しています。
ロジクロス座間小松原