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Mitsubishi Estate Group 2030 Goals for SDGs 三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030

先端テクノロジーを活用した不動産DX

★「三菱地所デジタルビジョン」を策定

 
重要テーマ3:Innovation

先端テクノロジーを活用した不動産DX

「三菱地所デジタルビジョン」を策定

三菱地所(株)は、2021年6月、DX(デジタル・トランスフォーメーション)により生活者が暮らしやすさを実感できる新しいまちづくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」を策定しました。
三菱地所グループがリアルアセットおよび多様な事業ポートフォリオにおいて構築してきた顧客との物理的接点をオンライン上にも拡張して、ユーザーがオンライン・オフラインを自由に行き来しながらまちでの体験を受けられる環境を整備し、その体験を通じて蓄積されたデータを、各種サービスの最適化や新規サービスの提供という形でユーザーに還元します。人と人、企業と企業がオンライン・オフラインで集い、出会い、交流する環境づくりを推進し、まちを、新しい発見と刺激がある舞台へと進化させていきます。

本ビジョンの実現に向け、共通認証ID「Machi Pass」を構築し、2023年7月1日現在グループ内外23のサービスとのID連携を行っています。利用者は、「まち」で提供される様々なサービスをこの一つの共通認証IDとパスワードで利用することができるほか、希望に応じて利用履歴や位置情報などのデータに基づいて最適化された情報やサービスの提供を受け取ることもできます。このことにより、「まち」は、顧客一人ひとりの体験がデータとなって蓄積・最適化され、より良い体験となって還流する豊かなUX(ユーザー・エクスペリエンス)提供の場へと進化していきます。

なお、三菱地所は、経済産業省と東京証券取引所が選定する「DX注目企業2023」に選定されています。

三菱地所デジタルビジョンが目指すもの

主な取り組み
ロボット連携次世代サービスを推進

ロボットフレンドリーな環境構築に向けた取り組みのイメージ

ロボットフレンドリーな環境構築に向けた取り組みのイメージ

三菱地所は、スマートシティ化の推進とともに、「三菱地所デジタルビジョン」を策定し、DXによって、生活者が暮らしやすさを実感できるまちづくりを展開しています。
スマートシティにおける先進的サービス提供を支え、オンライン・オフラインともにアクセス可能なロボットを導入しやすくする「ロボットフレンドリー」な環境づくりを推進し、施設や街とロボットが連携した新しいサービスを提供していきます。ロボットを活用することは、人手不足を解消することは勿論、施設の維持管理の効率化に貢献することにつながります。更に、パンデミックにより非対面・非接触のニーズが高まり、ロボットだからこその業務が拡大しています。一方で、ロボットがスムーズに稼働するためにエレベーターやセキュリティドアとの通信や連携が必須です。そのため、行政やテナント企業、ロボットメーカー、警備会社、清掃会社など、ステークホルダー間の連携のハブを当社が担い、次世代型まちづくりを推進していきます。

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DX人財育成プログラムMEDiA(MEC Digital Academy)の創設

三菱地所は、オフラインとオンラインが融合する新しい暮らしとまちづくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」の実現に向け、2022年10月より、グループ会社を含む全ての社員(約1万人)を対象としたDX人財育成プログラム「MEDiA(MEC Digital Academy)」を開設しました。
これまで実施してきたデジタル領域に関連する研修の対象範囲・内容の改訂に加え、オンライン研修コンテンツ「Udemy Business」を導入し、 全グループ社員のリテラシーの底上げを図るとともに、個々の社員のスキルレベルに応じたアドバンスドプログラムも新設し、高度なデータの分析・利活用を通じた各事業領域でのより良質なユーザー体験(UX)の提供や事業・経営判断の精度向上の実現を目指します。

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HEMS対応でCO2削減への寄与を目指す総合スマートホームサービス「HOMETACT」

ロボットフレンドリーな環境構築に向けた取り組みのイメージ
ロボットフレンドリーな環境構築に向けた取り組みのイメージ

三菱地所は、総合デベロッパーとしての知見を活かし、日本の住環境に導入しやすいスマートホームサービス「HOMETACT」を自社開発し、三菱地所レジデンスの賃貸マンション「ザ・ パークハビオ」シリーズへ導入。サービスの外部提供も進めています。
スマートロックや顔認証システムとの連携により、無人内覧や置き配などの不動産管理DXを推進する機能を強化。さらに、(株)LIXIL、mui Lab(株)とエネルギーマネジメント領域での協業で合意、CO2削減に寄与するHEMS機能開発を共同で推進しています。
この協業で連携可能な住設機器の幅が大きく拡がるだけでなく、家庭のエネルギー使用量を生活者が直感的に理解できるインターフェイスを開発することで、利用者の節電意識を高め、エココンシャスな生活を支援していきます。既に20社を超える企業との連携によるエコシステムは拡大し続けています。

  • スマホアプリやスマートスピーカーを使い、エアコンやテレビ、照明、カーテンといった複数メーカーの幅広い IoT 機器をメーカー横断でコントロールできる総合スマートホームサービス。HEMS機能を実装し、節電ソリューションとして進化。

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株式会社ディ・エフ・エフ

ITを活用したマンション管理

ITを活用したマンション管理

チャットボット活用による業務の効率化

分譲マンションや賃貸マンション、オフィスビル、公共施設などの管理を行う三菱地所コミュニティ(株)は、2019年10月から、人工知能を活用した自動会話プログラム「チャットボット」の運用をLINE上で開始しました。お客さま、取引会社、不動産仲介会社、リフォーム会社等、あらゆる関係者からの問い合わせや要望のうち、定型的なものはチャットボットが自動回答。お客さまの待ち時間を解消するなど、IT活用による業務の効率化を図っています。
また、三菱地所グループのお客さま向け会員組織「三菱地所のレジデンスクラブ」会員のお客さまには、レジデンスクラブのお得な特典・サービスに関する情報をLINE上でタイムリーに受け取ることも可能です。
将来はマンションごとの定期的なお知らせをLINEでお知らせすることや、お客さまが管理組合や管理会社に提出する各種届出書類をLINE上でも手続きができるようにすることも視野に入れています。

スマートフォンアプリ「スマート理事会」の導入

三菱地所コミュニティ(株)は、2019年11月からは、サービス品質向上の取り組みとして、iOS、Androidアプリ「スマート理事会」の配信と運用を開始しました。管理業務を委託されている管理組合様を対象としたもので、アプリ上から理事会議題の閲覧や質疑応答後の決議が可能なサービス。理事会役員が都合のよいタイミングでWeb上での理事会に参加し、議案に応じた資料の確認や発言、議決権行使が可能です。

マンション自主管理アプリ「KURASELクラセル」開発

三菱地所コミュニティ(株)は、マンション管理を簡単にできるアプリ「KURASELクラセル」を開発、2020年11月からサービスを開始しました。従来、マンション管理組合の「自らマンション管理を行いたい」「管理コストを下げたい」という声はあったものの、ニーズに合った商品・サービスはこれまでに提供されていませんでした。
本アプリは50年にわたり培ったマンション管理のノウハウを集約して開発したもので、マンション管理組合における煩雑な情報管理(所有者・居住者情報や契約・発注管理といった基本情報管理)から、理事会資料の保管・閲覧、収支状況・支払管理に至るまでの全てを、スマートフォンやWeb上のアプリで一元管理できます。これにより、マンション管理組合は、管理会社に業務を委託しなくても自主管理を簡単に行うことができます。
これまでにない新しいサービスの提供により、管理コストの削減や、修繕積立金不足、マンションの役員の担い手不足といった社会課題の解決にも貢献します。

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株式会社ディ・エフ・エフ