三菱地所は気候変動への対応を重要な経営課題と位置付け、2030年度までにScope1・2を70%以上、Scope3を50%以上削減する目標を掲げ、事業活動に伴う温室効果ガス排出量の削減を推進しています。保有・運営するオフィスビルや商業施設における省エネの徹底や高効率設備の導入、運用改善によるエネルギー使用量の最適化の取り組みとともに、再生可能エネルギーの導入・調達拡大等の努力により、2025年度の実績において2030年目標を大幅に前倒して達成するとともに、調達する電力の100%再生可能エネルギー化も実現しました※。
今後も調達手法の多様化や外部パートナーとの連携強化を通じて、安定的な再生可能エネルギーの確保、新規電源の創出に資する追加性のある調達を進めるとともに、次世代技術の活用やテナントとの協働による省エネ推進などを通じて、保有資産の環境性能を高め、バリューチェーン全体での脱炭素化を一層推進していきます。
三菱地所グループでは、環境負荷の低減と資産価値向上の両立を図るべく、国内外において既存建物を活用したリノベーション事業を推進しています。ロンドンにおいては、2022年7月竣工の「Warwick Court」、2025年4月着工の「1 Victoria Street」に続き、同年12月に「125 Shaftesbury Avenue」の大規模改修事業に着手し、既存躯体の約75%を再利用しながら、最新の環境性能を備えたオフィスビルへと再生します。解体・新築に比べて建設時のCO2排出を大幅に抑制できることに加え、資材の再利用や高効率設備の導入、省エネ性能の高い設計、再生可能エネルギーの活用を通じて、ライフサイクル全体での環境負荷低減を図っています。
こうした環境への寄与と同時に、ロンドンにおける長年の開発経験、当社グループのグローバルにおけるまちづくりのノウハウを活かすことで、歩行者動線の改善や貫通通路の整備による、周辺地域との連続性や都市の回遊性の向上、人々が集い交流する空間の創出を実現し、エリア全体の魅力向上と賑わいの創出にも寄与します。
今後も各地におけるストック活用を一層推進し、環境と経済価値の両立を図りながら、持続可能で魅力ある都市環境の形成に貢献していきます。
「125 Shaftesbury Avenue」改修イメージ